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おひとりさまの老後に備える

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2024.05.27
お一人様 イラスト - コピー

1 おひとりさまの老後に備える
最近、身寄りがない人の相談を受けるようになってきました。
・自分が認知症になったら心配
・自分が亡くなったら、葬儀を出してくれる人がいない
・施設入所や入院するにも、身元保証してくれる人がいない
このような悩みって、法律だけの問題ではないんですよね。介護や医療が必要になったときの対処が必要ですからね。
ということで、
・地域包括支援センター
・訪問看護
・居宅介護支援事業所※
※居宅介護支援事業所
自宅で介護を受ける人をサポートする事業所。ケアプラン等の作成や、介護のサービスの段取りのサービスを提供する。
の人たちと、一緒に市民向け講座を行いました。各回1時間で、合計4回コース。
私が担当した回は
「おひとりさまのための法律講座 ~身元保証の現状と対応策~」というテーマでお送りしました。今回はその内容を少しお伝えしますね。


2 結局、魔法の方法はない
私だって答えを持っているわけではないですが、身元保証の問題は、参加されたみなさんの一番の気になっているところです。
それで、私が知っている事例を通じて、どう対処したらいいかというのをお伝えしました。
結論から言うと、みんななんとかなっている。
A子さんは、70代の身寄りがない女性(アルツハイマー)。近所の人が「最近見ないね」って心配になって家をのぞき込むと、家で倒れているところを発見。救急車を呼んで、病院に救急搬送されました。もちろん、身元保証をしてくれる人がいません。
それでも病院は、受け入れてくれました。命に関わることですからね。その時は私たちが関与する前ですから、入院費の支払いや事務手続きをどうしたかはよくわからないのですが、なんとかなった模様。その後、私たちの事務所が成年後見人になって、現在に至っています。
でも、近所の人が発見してくれなかったら、最悪の事態もあり得た事案でした。その後、施設に入るときは、私たちの事務所で手続きして、スムーズにことが進むようになっています。
B子さんは、80代の身寄りのない女性。
自分の今後に不安を感じて、うちの事務所と任意後見(将来、後見人になる予約)、遺言、死後事務(埋葬や、死後の後始末)の3点セットを契約。ある日、病気を発症して、入院。その後の介護サービスを受けるために介護認定を受ける必要が出てきました。
幸い、任意後見(後見になる予約)契約をしていたので、入院手続きや介護認定の手続きはスムーズでした。もしその契約をしていなかったら、入院手続きに苦労していたかもしれません。


3 病院や施設が身元保証を求める理由
主に3つあると思います。
・支払いの請求先
・緊急時の連絡先
・亡くなったときのご遺体の引き取り
入院や入所を受け入れたとしても、本人が認知症だと、支払いができないですよね。それから、病気になったとか、手術が必要とか、緊急の場合、連絡先がないと困りますよね。そして、亡くなられたら、ご遺体を引き取って欲しい。
これらを考えると、病院や施設が身元保証を求めるのも、うなずけます。
確かに、利用する立場からすれば、単身者が増えている今のご時世、身元保証問題は理不尽です。しかし、施設や病院側の立場からすれば、万一の時、行政などがなかなかサポートしくれない現実(生活保護は別として)があるので身元保証人を求めるのはやむを得ないのかもしれません。


4 身元保証人がすべきこと
成年後見の業務をしていると、事実上、身元保証に近いことをしています。施設や病院側から期待されていることは、
・費用の支払い
・緊急時の連絡先
・亡くなったときのご遺体の引き取り
そうすると、実際しなければいけないことは、
入院・入所中から、死亡後まで、けっこう多岐にわたる可能性があります。
(1) 入院・入所中
・費用の支払い
・日常の生活費の補充
・入院(入所)手続き、退院(退所)手続き
・行政や施設等の書類提出
・緊急時の連絡先、緊急時の対応
(2) 死亡後
・ご遺体の引き取り
・葬儀、埋葬
・未払の費用の支払い
・残った財産の相続人や受遺者への引渡
・ペットがいたら、受け入れ先の探索
ちまたでは、身元保証をするサービスがたくさんありますが、これらのことを全てサポートするとなると、それなりの費用がかかることもうなずけます。でも、これらを実際行うには法的な裏付けが必要です。生前はお金の管理や各種手続き、亡くなった後は、預金の解約をして各種支払い、ご遺体の引き取りや葬儀・埋葬、NHKなど各種解約、家の整理など。つまり
・後見
・遺言
・死後事務
この3点がセットで必要になります。


5 もう一つ必要なこと
人間はいつか、元気な状態から元気でない状態になります。元気でない状態とは、病気や、認知症。元気なときは、全て一人でできていたとしても、だんだんと一人では難しくなる。そしていつか一人ではできなくなる。そうすると、その状態を誰か周りの人が気づく必要があります。
つまり、必要なのは、地域とのつながり。
これは時間をかけてつながりを作るしかありません。結局、「お金」もかかるし、「時間」もかかる。
魔法の方法はありません。
今後はこのような対応がもっと必要になるかもしれませんね。
このような問題にご心配がある方は、ぜひ私たちにご相談ください。皆様の不安を解消し、安心できるようサポートいたします。


追伸
私は、今は妻と娘の3人暮らしですが、娘はいずれ独立して、万一、妻に先立たれたら、「おひとりさま」です。地域とのつながりを作るために、今は町内会長をしています(笑)


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