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おひとりさまの書籍 一部公開(出版社に見つかったら怒られる?)
今おひとりさまの書籍を、めっちゃ書いているんですが、ここで一部公開しますね。
執筆中ですので、後でボツになるかもしれませんが、それはご愛敬で。
いつかいつかで、気づいたときにはゴミ屋敷
おひとりさまの生活で、難しいのは、「いつから他人に頼るか?」です。
スミ江さん(仮名 70代)は、若い頃は、お父さんが経営する会社を健気に手伝い、休日はお気に入りのワンピースを着て出かけるような、とてもお洒落で自立心に溢れた女性でした。
「男になんか負けてられない」。自立心が強く、スミ江さんは独身のままでした。子どももいません。
両親が亡くなると会社は廃業。スミ江さんも心の張り合いを失い、あまり外にはでなくなりました。
そんな彼女の心の支えは、同居していたお姉さん。
ところが、数年前にお姉さんが亡くなりました。唯一の肉親である弟さんとは長年疎遠。悲しみに暮れる彼女は、次第に家の中に引きこもるようになりました。
毎日の食事はコンビニ弁当。
最初は「明日捨てればいいわ」と思っていた空き容器が、一つ、また一つと積み重なっていったのでしょう。膝が痛くて歩くのが億劫。ゴミ集積所までのわずかな距離も歩くのがやっと。
おそらく本人は、いつか介護サービスを使えばいいと思っていたのだと思います。
でもその「いつか」っていつ?
あるとき、近所の方の通報で地域包括支援センターの職員が駆けつけたとき、そこにはかつてのお洒落なスミ江さんの面影はありませんでした。
玄関を開けると、そこは一面のゴミの山。部屋中を埋め尽くすゴミの隙間に、わずか1畳ほどの「空き地」がありました。
そこは、お姉さんの遺骨が置かれた仏壇の前でした。
スミ江さんはその狭いスペースに布団を敷き、亡き姉に見守られるようにして、ひっそりと息を潜めて暮らしていたのです。
「自立心」が、助けを呼ぶ邪魔をする
スミ江さんは決してだらしがない人ではありませんでした。むしろ「自分はしっかりしている」「人に迷惑をかけてはいけない」という強い自立心を持っていたのです。
「介護が必要になったら誰かに頼もう」とは思いつつも、「まだ大丈夫、いつか片付ければいい」と自分に言い聞かせているうちに、そのような状況になったのかもしれません。
おひとりさまにとって、家が荒れていくのは「心のSOS」です。
家の中に人を呼べなくなれば、ますます社会から孤立し、異変に気づいてもらうチャンスを失ってしまいます。ゴミに囲まれた生活は、転倒や火災のリスクを高めるだけでなく、「自分なんてどうなってもいい」という投げやりな気持ちを加速させてしまうのです。
「いつか」は、待っていてもやってこない。
「いつか片付ける」「いつか相談する」の「いつか」っていつでしょう?
普段の生活で何か特別なことってなかなか起きないですよね。
おひとりさまの介護は、部屋の片付けが面倒になるという、ほんの小さな「生活のほころび」から、もう始まっているかもしれませんね。
そんなときは、近くの地域包括支援センターにまずは相談してください。相談は無料ですし、相談員の方は皆さん専門職。親身になって話を聞いてくれますよ。
その小さなつながりがあなたの不安を取り除く第一歩になると思います。
【おひとりさまの教訓】
「いつか」という日は、向こうからはやこない。
「なんだか最近、体が重い」「片付けが面倒になった」と少しでも不安を感じたら、まずは「地域包括支援センター」に相談!